阪神2軍は選手、チームスタッフの新型コロナウイルス集団感染を受け、選手17人で試合に臨み、乱打戦の末、1点差で敗れた。

先発した育成選手の横山雄哉投手(26)が5回14安打10失点と大炎上。試合中に平田2軍監督がマウンドで直接横山に活を入れる珍しいシーンも見られた。

平田2軍監督 せっかくここまで積み上げていいピッチングをずっと続けたのに、この1試合でガタガタってきちゃいかんって言って。そこをもう1回気持ちの入れ直しをした。

しかし0-10の6回1死満塁でドラフト2位の井上広大外野手(19)が、プロ初となる6号満塁ホームランで反撃開始。その後再び1点を失い、4-11の8回には同5位の藤田健斗(18)、同育成1位の小野寺暖外野手(22)がそれぞれ2点適時打を放ち、ルーキー3人で8点を挙げる猛攻を見せた。5年目の板山祐太郎外野手(26)も、2号ソロを含む4安打2打点と気を吐き、10-11と追い上げた。

控え野手は2人しかおらず、伊藤隼を8回に代打、最後の野手だった捕手岡崎も9回に代走で送り、全員を使い切った。投手は4人による継投で、ブルペン残ったのは福永と育成選手の牧の2人だけだった。コロナ余波で17人で挑み、最後は意地を見せた。平田2軍監督は「(選手の)やりくりは我々の仕事。ファームの選手たちにとってはチャンスだから」と前を向いた。