DeNA新守護神の三嶋一輝投手(30)が、節目となる10セーブ目を挙げた。19日巨人戦以来、中6日で3点リードの9回のマウンドへ。先頭の松山に二塁打を許したが、落ち着いて後続を断ち、チームを1日で5割復帰へと導いた。

「一喜一憂しない」。胸に刻んだ今季のテーマ通り、淡々と試合を締めた三嶋は「中継ぎの時と同じような気持ちで投げて、その積み重ね。その10回目が今日ということ」と静かに喜んだ。昨季は自己最多71試合に登板も「やられたり、抑えたり…『クソ~』『ヤッター!』って、感情の起伏が激しかった」と振り返る。打たれた翌日に同じパターンでやられたケースも。そこで今季は「抑えても『なぜ抑えられたか?』を考えて。配球、精神面、準備などを大事に、一喜一憂しないように取り組んできました」という。

24日には先発投手練習に参加。「休んでいる場合じゃないと思ったので。準備不足なんて論外」と外野ポール間を黙々と走り込み登板に備えた。この日、きっちり役目を果たし、前守護神の山崎から「ナイスセーブ!」と声をかけられたという。残り35試合。「今まで通り戦っている姿勢を見せて、どんどん攻めていきたい」。最後まで一喜一憂せず、9回のマウンドを守り抜く。【鈴木正章】

▽DeNAラミレス監督(新守護神の三嶋について)「本当に『グッド』では足りない『グレイト』なピッチングを続けているね」