コロナ禍で揺れる虎に、また感染者が出た。阪神は29日、1軍チームスタッフ1人が新型コロナウイルス感染を調べる検査で陽性判定を受けたと発表した。同日中に入院した。浜地真澄投手(22)の感染から5選手を含めて陽性は8人目。信本秀夫総務本部長(50)は感染経路について「今のところ我々が分かっているものではございません」と語り、先に感染した7人との関連性も不明という。

このスタッフは27日までヤクルト3連戦(神宮)に同行し、28日は甲子園の投手練習に参加した。29日朝に発熱などの症状があり、兵庫・西宮市内の病院で核酸増幅法による検査を受け、正午頃に陽性と判定された。

1軍の数選手は29日の2軍オリックス戦(鳴尾浜)に参加予定だったが、試合前に急きょ取りやめとなった。中日戦(甲子園)前の練習ではウオーミングアップでマスクを着用した。

球団は管轄の保健所に行動履歴などを報告。選手、関係者に濃厚接触者はいないと判定され、日本野球機構(NPB)と専門家チーム、中日と協議の上、試合を開催した。陽性となったスタッフはPCR検査で1度陰性とされた数日後に陽性となっているため、念のため近いスタッフ数人に再検査を行う方針だ。

阪神では他に陽川尚将(29)糸原健斗(27)の両内野手、岩貞祐太(29)馬場皐輔(25)の両投手、1軍チームスタッフ2人の感染が確認されている。