阪神は失策数を62とし、両リーグワーストを更新した。打線も精彩を欠いた。

初回と3回に、失策から失点という同じパターンを続けた。

初回、先頭大島に四球を与え無死1塁。2番京田の遊撃への当たりを小幡がトンネルしてピンチを招き、1死満塁から5番高橋に先制の犠飛を許した。3回にはこの回先頭の2番京田に四球、3番アルモンテの左前打をサンズが打球処理の際にファンブル。1死満塁から5番高橋のニゴロ併殺打の間に1点、6番シエラの中前適時打でもう1点を失った。四球と失策でためた走者がいずれも失点につながった。

矢野監督は試合後、小幡について「難しいプレーじゃないんでね。チャレンジして取りにいったとかそういうプレーじゃないから。ああいうところはしっかりやっていく。結果的に(投手の)球数が増えて、そのあとのイニングとかにも絶対的に影響してくるから。竜平(小幡)自身も守りで信頼を得て、勝ち取っていくというか。そういう選手だと思う」と20歳の若虎に奮起を促した。

打線は昨季ノーヒットノーランを食らった大野雄の前に沈黙。先発青柳は5回9安打8失点。味方の失策も絡むなど不運な場面もあったが、5回には下位打線に4連打を浴びて5点を失うなど、相手打線の勢いにのまれた。