先発からリリーフに再転向した楽天松井裕樹投手(24)が、1点リードの7回に中継ぎ登板した。

先頭グラシアルを四球、1死一塁から栗原に右中間への同点適時二塁打を浴びた。なお1死三塁で、甲斐のスクイズで勝ち越された。

9月30日の同カード2戦目からブルペン待機。三木監督は「試合状況とチームにとって、(松井)裕樹にとって、しっかりと判断して力を出せるところになる」と勝ちパターンの一角に組み込んだ。

19年9月24日ソフトバンク戦以来の救援登板で、クローザーを除く救援登板は18年8月26日の日本ハム戦以来767日ぶり。開幕前に先発転向を決めた今季は、ここまで10試合に先発して3勝3敗だった。

この日に中10日で先発し、6回1安打無失点と好投した先発岸の今季3勝目も消えた。

3番手牧田、4番手ジョンソンもいずれも失点し、結果的には継投が裏目に出た。攻撃陣も5安打で得点は島内のソロ弾の1点のみ。勝ち越しを許した直後の7回無死一塁では、犠打を試みた代打藤田が3バント失敗。1死一塁で一塁走者の代走辰己がけん制にかかり盗塁死と、拙攻も敗因に挙がる。

三木監督は「悔しいですね。岸が本当に粘って頑張ってくれた。申し訳ない。勝ちをつけてあげたかった」と開口一番、先発岸への思いを話した。中継ぎに配置転換後、初登板となった松井については「試合の展開、状況でコーチと相談しながら。今日はそこでいってもらおうという判断で決断をした」とし、「ブルペンでも去年までの経験もある。そんなに違和感なく1点勝っているところでいろんな思いで(松井)裕樹も上がってくれたと思う」と話した。