中日が今季8度目の0封負けを喫した。

故障明けの新助っ人ヤリエル・ロドリゲス投手(23)は9月6日ヤクルト戦以来の復帰戦で6回2安打1失点と好投しながら、打線の援護なく3敗目となった。6回に野選などで招いた無死二、三塁のピンチでは、糸井を空振り三振、サンズを遊飛。2死から大山もカウント2-2まで追い込んだものの、外角暴投で先制点を与えた。それでも最後は大山から空振りを奪い、ガッツポーズをして吠えた。ともに来日最多となる10奪三振、110球で体幹コンディショニング不良による1カ月のリタイアを全く感じさせなかった。

6回のマウンドを降りる際、帽子を握りしめ悔しさを表現した助っ人右腕は「復帰後の初登板だが、すごく状態は良かった。最低限の仕事はできたと思う」とコメントし、与田監督も「暴投はもったいなかった。無死からの2三振は見事。本当に素晴らしいピッチングだった」と称賛した。

ただ、疲労蓄積のビシエドをベンチから外したオーダーは、攻守でほころびが出て勝利を遠ざけた。攻撃では4回無死二塁だった。京田の中飛で、飛び出した二走大島が帰塁できず併殺に終わった。守備では6回1死二塁で北條の遊撃へのゴロを京田が三塁へ送球したが、野選となって一、三塁とピンチが拡大。その後の先制点につながった。与田監督は「こういう展開では小さなミスが…。昨日(9月30日阪神戦)勝てたのも相手のミス。選手たちも必死にやっているプレーだが、細かいミスをしていたら勝てない」と分析した。

敗れた3位DeNAとは1・5ゲーム差の4位のまま。7年連続Bクラスからの脱却へ、2日からのDeNA3連戦(横浜)の重要性がより高まった。【伊東大介】