日本ハム杉浦稔大投手(28)が1日、ロッテ21回戦(札幌ドーム)で6回5安打1失点の好投をみせ今季6勝目を挙げた。140キロ台中盤から終盤の直球を中心に自己最多タイとなる9奪三振。「久しぶりの登板だったので、初回は少し不安もありながらの立ち上がりでしたけど、宇佐見がいいリードをしてくれました」と地元札幌のファンを前に笑みをみせた。

序盤から奪三振ショーをみせた。立ち上がり1番荻野を四球で歩かせ、二盗を許したが冷静を貫いた。福田秀から三振を奪うと、続く3番マーティンを141キロ、4番安田を146キロの真っすぐで空振り三振を奪い3者連続三振。「自分としては絶好調という感じではなかったですけど、真っすぐで押せている感じはあったので、行けるところまで押していこうと思っていた」と話した。

最少失点に抑えしっかりとゲームメークした。得点を与えたのは4回2死二、三塁から中村奨にしぶとく右前への適時打を打たれた得点のみ。「1点ずつ逆転してくれたので本当に野手の方に感謝です」。4回清宮の同点の1発、5回には中田の勝ち越し打と援護を受けた後の6回も3人で抑えた。「先に点を取られたのは反省点ですけど、そこでズルズルいかなかったのが勝ちにつながった部分なのかな」と振り返った。

8月26日以来約1カ月ぶり勝利に栗山監督は「本人もほっとするんじゃないかなと思う」。杉浦は「先発をやっている以上1イニング、1アウトでも多くという気持ちでこれからも取り組んでいきたい」と気持ちを高めた。【山崎純一】