七十七銀行(仙台市)は2年目の最速150キロ右腕・森翔平(23=国学院大)が6回4安打無失点と好投し、富士通アイソテックベースボールクラブ(福島・伊達市)を退けた。

本戦は7日の準々決勝でTDK(秋田・にかほ市)に敗れ、負けたら終わりの敗者復活トーナメントに回った。森は「チームに活気や勢いをつける投球で勝ちに導きたかった」と4回まで1安打投球。先制後の5回に2死一、二塁を招いたが「変化球に合わされてポテンヒットが嫌だった。力を入れて三振を取りにいった」と、高め直球で三振を奪うと雄たけびを上げた。続く6回は3者凡退で、77球で役目を終え、残り3回は3投手による完封リレーにつなげた。

兄雄大(26)は楽天でプレーする左腕。時間が合えば食事に行く仲だ。兄は12年ドラフト1位で入団も、今季は育成契約に。「育成で苦しい状況ですが、兄が支配下になって自分もプロになって、一緒に野球ができる日が来ればと思いながら練習している」。ドラフト指名解禁の今秋。都市対抗出場を置き土産に、夢の扉を開く。【相沢孔志】