巨人山口寿一オーナーが13日、東京ドームを訪れ、来季3年契約の3年目を迎える原辰徳監督に続投を要請する方針を示した。一問一答は以下の通り。

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-現在首位を走るチームの評価は

「今年は非常にいいチーム状態が続いて、ここまで快調ですね。想像していた、思っていた以上に強くなったと思います」

-原監督も3度目の政権の2年目。今年はコロナ禍という特別な戦いが続く中、手腕については

「こういう特殊な条件のペナントレースで、そこでこれだけの成績を挙げている。本当に立派な手腕だと思います。特に1軍、2軍、3軍を1つに、まさにワンチームに束ねて、そういうマネジメントをやってくれていますよね。休ませるべき選手を休ませて、ファームから引き上げるべき選手を引き上げて、選手の力をよく引き出していると思いますね。そういう原監督の考えを、2軍の阿部、3軍の二岡、それぞれ十分に理解して、かなり緊密なやりとりでジャイアンツ全体を活性化させている。そのあたりは、去年と比べて、コロナの特殊な状況の下でもね、いい運営をやってもらっている」

-特別なシーズンで優勝する意義については

「今年は歴史に残るシーズンだと思っているんですね。こういう年はジャイアンツは優勝してほしいということを、開幕の日に言ったんですけど、それが近づいてきているんで、非常に意義あると思っているんです」

-原監督は今年3年契約の2年目。来季については

「そうですね。2年前に私が原監督に直接話をしてですね、それで強い巨人を取り戻したいと。3度目の監督に就任を要請したんだけど、ま実際にそうなっているんですよ。本当にさっきも言ったけど、今年は強くなりましたよ。3年契約の2年目で、来年、当然続投」

-その話を本人としたことは

「来年の話はまだしていないよ」

-手腕に対する評価の言葉はかけたことは

「今のようにまとまった形では話していないですけれども、たまに会って、食事をするから。そういう時は感想は言っていますけどね」

-今年はシーズン中も多くの補強があった。全権監督として手腕はどのように評価しているか

「積極的にトレードをやっていますよね。あれも、成功していると思っているんですね。それに関しては1度、相談したいことがあるとシーズン中に言われて、会ったんだけれど。その時に監督が言っていたのは、言葉はちょっと、あまりいい言葉ではないかもしれないけど、できるだけ選手を飼い殺しという状態にしたくないと。みんなそれぞれ才能があって、夢も持って、プロ野球に入ってきて、ジャイアンツに来て。さまざまな条件の中で、実力を発揮できない選手にチャンスを与え、そうするとその選手にとっては、新しいチャンスがつかめるかもしれないということで、新たな活躍の場が与えられる。ジャイアンツにとっても、新陳代謝ということにつながって、チームの活性化につながる。才能のある人たちが、それぞれ活躍できるということは、野球界、プロ野球界全体としてもいいことではないか、というのが監督の意見でね。そういう非常にしっかりした考えをもって、トレードを進めている。何か場当たり的にね、戦力補強をしているというのは違って、それは非常に賛同したんです。全面的に賛同した」

-渡辺主筆とは最近、話をしたことは

「ええ。しょっちゅうしているんですけれども、日本一になれるかもしれないと思っているので、それは非常に期待して、楽しみにしていますね。日本一になったら久しぶりだと言っていますからね」

-長嶋終身名誉監督と最近の連絡は

「直近で私は直接話していないんですよ。ですけれども、長嶋さんの近況は絶えず聞いています。おかげさまで体調はいいんですね。去年、ちょっと苦しんだ時期がありましたけれども、その時に比べたらはるかに体調が良くて、ご機嫌もいいですよね。また、多くの人たちの前に出て来てくれる場面を作れるといいなと思っているんですけどね。去年は開幕戦とそれから東京ドームの最終戦に、ここに来てもらったんですけどね。今年はなかなかコロナもあるから球場に、というのは難しいと思っているんだけど、何かしら皆さんの前で姿を見せる場を作れるといいなと思っているんですけどね」