今季限りで退団するDeNAアレックス・ラミレス監督(46)が、試合後に横浜スタジアムで記者会見を行った。冒頭、今季を振り返りながら、辞任に至る経緯を説明した。

「残念ながら昨日の段階で、優勝するという夢はかなえることができなくなりました。すごくみんな頑張ってくれたにもかかわらず、こういった結果を招いた責任をしっかりとらなくてはいけないと思い、昨日、三原代表に話をして辞任することを決めました」

監督生活は決断の連続も、自身の信条に基づいて下した答えに後悔はない。

「僕のスタイルは皆さんご存じの通り、80%はデータ、スタッツ、20%はフィーリング、勘を重視して常に決断をしてきました。僕自身、そこで後悔ということは一切ないです」

選手やコーチらには、この日の朝に伝えた。

「選手が毎日、100%ベストを尽くし、勝利のために頑張ってくれたからこそ、この5年間があった。感謝しかない」

4番に抜てきした佐野が主軸として成長した。

「去年まではバックアップの選手で、今年、キャプテン、レギュラーとなり素晴らしい数字を挙げて、本当にこのチームの将来を担ってくれる選手に成長してくれたことが、自分の中で印象に残っている」

支えてくれたファンには感謝の言葉しかない。

「横浜という都市は日本でも1番の都市だと思いますし、ファンの方々も日本で1番のファンだと思います。今までサポートいただきまして感謝しています」

残り試合、ファンのためにも最後まで戦い抜く。

「まだまだ12試合残していて、2位になるチャンスはあるので。とにかく日々『デー・バイ・デー』で、しっかりその目標に向かって、ベストを尽くしてプレーしていきたい」

昨季までの4年で3度のAクラス。17年は19年ぶりの日本シリーズへ。低迷続きのチームを再建した功績に疑う余地はない。