東北公益文科大(山形)赤上優人投手(4年=角館)が西武から育成1位指名を受け、同大創部17年目で初のプロ野球選手に「内定」した。

ドラフト会議は室内練習場で中継を見守り、名前が呼ばれた瞬間は表情を変えずに横田謙人監督(50)と固い握手を交わした。「育成指名で指名されたことはうれしい。すごくホッとしていて、肩の荷が下りたという感じです」と安堵(あんど)した。

角館高時代は内野手で、大学1年秋から投手に転向し、3年秋は7試合で4勝1敗、防御率は1・11と結果を残してチームを10季ぶりのリーグ制覇に導いた。今秋も7試合で4勝1敗と好成績で優秀選手と2度目の最多勝を獲得した。

目標とする選手は同僚となる松坂大輔投手(40)。「自分の持ち味はストレートだと思っているので、力で押せる投手になりたい」。チームには16年夏の甲子園優勝投手で同世代の今井達也投手(22)もいる。最速153キロの直球に磨きをかけ、まずは支配下登録を目指して奮闘する。【相沢孔志】