日本ハム浦野博司投手(31)が、今季限りで現役を引退することになった。27日、球団が発表した。「7年間ファイターズでプレーできて本当に幸せでした。思い描いていたプロ野球人生ではなかったですが、たくさんの方の支えがあって、ここまで野球を続けることができました」とコメント。31日オリックス戦(札幌ドーム)で最後のマウンドに上がる。

故障との戦いだった。13年にセガサミーからドラフト2位で入団。先発、中継ぎ、抑えをすべて経験し、フル回転でチームに貢献した。15年の開幕直前に右肩三角筋後部筋挫傷1度を負い、16年には右肩のインピンジメント症候群を発症。この年は1軍登板なく終わり、現役引退もよぎったというが、翌年には復活白星を挙げた。

ここ数年は調子を取り戻せず、今季も1軍昇格はなかった。栗山監督は「人間的にも最高で、肩のことで苦しんだり、いろんなことがあった。もっと活躍させてあげたかったという思いしかない。でも、ああいう人柄や苦しさは、人生に必ず生きると信じている」と、第2の人生での活躍を願った。

◆浦野博司(うらの・ひろし)1989年(平元)7月22日生まれ、静岡県出身。浜松工から愛知学院大、セガサミーを経て、13年ドラフト2位で日本ハム入団。14年4月5日ロッテ戦(QVCマリン)で初登板。同年4月23日ソフトバンク戦(東京ドーム)で初勝利。15年に右肩を負傷し、翌16年は1軍登板なし。17年5月5日オリックス戦(京セラドーム大阪)で695日ぶり復活勝利。18年には一時抑えも務めた。今季推定年俸2800万円。179センチ、70キロ。右投げ右打ち。