残り3試合、2位ロッテと並んだ西武辻監督は、少しも下を向くことはなかった。「望むところじゃないの、ウチとしては。状況は一緒だからね。まったく並んだ状態だから、この3試合というところが今年の総決算で、踏ん張りどころ」。敗れてロッテと同率2位。直接対決1試合を含む3試合同士。分かりやすい同条件でのデッドヒートとなり、強気な言葉に自信をにじませた。
大逆転でのCS出場への道を“元山賊”に阻まれ足踏みした。4連勝で乗り込んだ敵地仙台での楽天戦。先発左腕の浜屋が、元西武でこの試合が引退試合だった渡辺直から始まる打線に、2まわり目からつかまり6回4失点。対する元同僚の楽天先発岸に5回まで1安打に抑えられ、11三振の完投負けを喫した。辻監督は「いいピッチャーだから点はそう簡単に取れないと思っていたけど。もうちょっと割り切れればよかった」と悔やんだが、頭はラスト3試合に切り替えている。
先発は7日今井、直接対決の「11・8」は2年目の松本が登板予定。最後のソフトバンク戦は、今季8勝で勝ち頭の高橋光が控えており、CS前哨戦となる可能性もある。辻監督は「選手たちも頑張ってくれると信じて、負けないで戦いますんで」。いつも以上に語気を強め惜敗の悔しさを振り払った。【栗田成芳】
◆最終盤のCS争い 昨季までは上位3チームがCSに進出した。チーム最終戦に勝ち、3位でCSに滑り込んだケースは08年日本ハム、10年ロッテ、11年西武、18年巨人、19年阪神の5度ある。他に15年阪神がチーム最終戦終了後、広島の敗戦により3位となっている。リーグ最終日にCS決定は10年ロッテ、15年阪神、19年阪神の3度。10年ロッテは3連勝、19年阪神は6連勝で逆転の進出を決め、ロッテはリーグ3位ながら日本シリーズで優勝する「下克上」だった。



