ロッテは9日、細川亨捕手(40)が現役引退することを発表した。

ZOZOマリンに姿を見せ、捕手陣に交じってノックを受けた。球団を通じて「ファンの皆様、19年間応援いただき、ありがとうございました」と感謝のコメントを寄せた。

青森県出身。01年に自由獲得枠で西武に入団し、ソフトバンク、楽天、ロッテと4球団を渡り歩いた。ロッテには2年間在籍。思い出の試合として19年6月8日の巨人戦(東京ドーム)を挙げ「バント処理を三塁でアウトにして、自分もまだこんなプレーができるんだと、われながらビックリしました」と振り返った。

「(西武に)入団したころは、こんなに長くプロの世界でやれるとは思ってもいませんでした」と言う。「捕手としてボールを受けて投手を把握する作業を大事にしていたので、ブルペンでピッチャーのボールを受けている時間が大好きでした」としみじみ話す。

ディフェンス面で光り、08年と11年にはベストナインとゴールデングラブ賞をダブル受賞している。「捕手の醍醐味(だいごみ)は1回から9回まで、そして3連戦のプランを練って試合を作ること。うまくいった時は本当に充実感がありました」。通算1427試合に出場したベテラン捕手が、万感の思いでユニホームを脱ぐ。