楽天は12日、石井一久ゼネラルマネジャー(GM、47)が来季から監督を兼任することを発表した。今季監督を務めた三木肇監督(43)は2軍監督へと配置転換される。

石井GMが立花球団社長とともにオンライン会見に臨み、明らかにした。

三木監督就任1年目の今季はスタートダッシュに成功。開幕から首位を走り、7月9日時点で最大貯金8、ソフトバンクとは最大5・5ゲーム差をつけた。

だが7月は借金1で、同25日に首位から陥落。8月も5割と勝ちきれず、同22日から3位に位置し、10月21日に今季初の4位転落。55勝57敗8分け、借金2の4位となり、2年ぶりのBクラスでシーズンを終えた。

全日程を終了した7日に石井GMは「これから来季へ向けた準備をしていきたい。組閣が決まらない中での練習はあまり効果をなさないと思う。しっかりと全ての担当を決めて練習に臨みたい」と話し、秋季練習開始日の16日をメドに、三木監督の続投を基本線に話し合いを進め、総合的に判断を下した。

石井GMは現役時代、本格派左腕として活躍。ヤクルト、米メジャーのドジャース、メッツ、西武で日米通算182勝をマークした。13年に現役引退後は解説者を務め、18年9月から楽天のGMに就任した。

◆石井一久(いしい・かずひさ)1973年(昭48)9月9日、千葉県生まれ。東京学館浦安から91年ドラフト1位でヤクルト入団。97年9月2日横浜戦でノーヒットノーラン。00年最優秀防御率、98、00年最多奪三振。02年オフにポスティングでドジャース入団。メッツを経て、06年ヤクルト復帰。07年オフにFAで西武移籍し、13年引退。日本で143勝103敗1セーブ、日米通算524試合で182勝137敗1セーブ、防御率3・80。18年8月から楽天GM。現役時代は185センチ、100キロ。左投げ左打ち。

◆三木肇(みき・はじめ)1977年(昭52)4月25日生まれ。大阪府出身。上宮から95年ドラフト1位でヤクルト入団。08年にトレードで日本ハムへ移籍し、同年引退。通算359試合、59安打、2本塁打、打率1割9分5厘。09年から日本ハム、14年からヤクルトのコーチを務め、19年楽天2軍監督に。同年イースタン・リーグで優勝し、今季から1軍監督。180センチ、75キロ。右投げ両打ち。