楽天は12日、石井一久ゼネラルマネジャー(GM、47)が来季から監督を兼任することを発表した。今季監督を務めた三木肇監督(43)は2軍監督へと配置転換される。

   ◇   ◇   ◇

◆GM(ゼネラルマネジャー) 監督、コーチ、選手らの人事権を持ち、選手獲得やトレードなどチームづくりの最高責任者。日本では94年にロッテが、広岡達朗氏をGMの肩書として初めて起用した。GM兼任監督は、過去にソフトバンク王貞治球団会長も経験している。オリックス中村勝広氏は03~05年にGMを務めた後、06年に監督となった。15年9月、楽天の取締役副会長に就任した星野仙一氏のように、GMを名乗らないでも実質的なGM職のケースはある。93、94年ダイエーの根本陸夫監督は球団の専務取締役を兼務し、フロント業務と現場を統括する全権監督だった。

◆GM兼任監督メジャーでは 15年にマーリンズのダン・ジェニングズGMが、5月に解任されたレドモンド監督の後任として監督に就任。監督就任後のGM業務は主にバーガーGM補佐とヒル編成本部長が行った。同年はイチローのマ軍移籍1年目。

◆サッカー界では 楽天球団と同じ親会社で立花社長も同じJリーグの神戸は9月、スポーツダイレクター(SD=野球のGMに近い役職)を務めていた三浦淳寛氏が監督に転身した。