ロッテ河合克美代表取締役社長オーナー代行(68)は17日、海外FA権の行使を検討している沢村拓一投手(32)唐川侑己投手(31)らへの交渉に言及した。2位躍進に大きく貢献した2人をはじめ、来季の選手契約について「選手たちにはいろいろな権利があり、彼らの考え方を尊重していきます」とした上で「ここまで支えてくれた選手は全員、継続して残留してほしい。日本一をみんなで勝ち取りたい」と願った。

一方で、FA戦線について河合オーナー代行は「明快に候補を絞っているのはないです」としており、新戦力獲得には消極姿勢になりそうだ。昨オフは美馬、福田秀をFAで獲得しているが、今年は例年よりオフシーズンが短い。沢村、唐川に加えてチェン・ウェイン投手(35)フランク・ハーマン投手(36)鳥谷敬内野手(39)らへの残留交渉が最優先事項になる。現時点での支配下選手枠も、ドラフト指名5選手の入団前提で「69人」となり、現実的に今オフのFA補強は考えにくい。現有戦力との契約更新に、まずは全力を尽くす構えだ。【金子真仁】