楽天岸孝之投手(35)が10・11月度「大樹生命月間MVP賞」を受賞した。同賞は18年5月以来4度目の受賞となった。

対象期間は6試合に登板し5勝0敗、防御率1・38を記録。7月から約2カ月間のファーム調整を挟んでの活躍に「前半から何の役にも立てずに迷惑をかけてしまって、その中で復帰してからは、しっかりとこういう結果を残してチームに貢献できたかなと。その結果がこういう賞をいただいてうれしく思います。コンディションを整えるためにサポートしてくださった人たちの存在や、支えてくれた家族のおかげなので、本当に感謝しています」と喜びを示した。

クライマックスシリーズ進出をかけた10月15日の2位ロッテ戦では2安打で今季初完封勝利。「2位を争っている中でのロッテ戦での完封がすごくよかったと思います」と印象深い試合に挙げた。

また、西武時代から慕う渡辺直人打撃コーチの引退試合となった11月6日西武戦では6安打2失点で完投勝利。「最初は完投できるとは思っていなくて、試合前に直人さんに、いつまで投げられるか分からないので、何ならスタメンで出てください、5回から守備についてください、というような話をしての試合でした」。9回には渡辺直が遊撃を守る中、腕を振った。「これで最後になるんだなという感じがあった。すごく寂しい気持ちにはなりましたけど、直人さんと何年も一緒にやってきて、ショートの守備についてというのがすごく久々だったのでうれしかったですし、今ここで負けるわけにはいかないという気持ちにさらになりました」と振り返った。

今季は11試合に登板し7勝0敗、防御率3・21を記録。来季からは新監督に石井GMが兼任という形で就任する。「毎年と変わらず、けがなく序盤からしっかりと働けるようにしたいと思います」と意気込んだ。