今ドラフト巨人育成12位の東海大海洋学部・加藤廉内野手(21)が18日、静岡市内のホテルで入団交渉に臨み、支度金300万円、年俸400万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号は「001」に決まり「早く支配下を勝ち取り、背番号の0を減らしたい」と笑顔を見せた。

現在は、1年目からフルスロットルでアピールができるよう、故障しない体を作るため筋力トレーニングに励んでいる。同期入団となる他の18選手(支配下7人、育成11人)へのライバル意識も強く、「負けたくない。育成は自分を含めて12人いるが、その中で一番早く支配下になりたい」と決意を示した。

この日同席した巨人・榑松伸介スカウト部次長(44)は「入ってしまえば横一線。素材は良いので、練習量を積んで技術向上につなげてほしい」と先を見据えている。選手実績も抜群の二岡智宏3軍監督(44)、阿部慎之助2軍監督(41)の下で学ぶことから「2人を参考にしながら鍛えてもらい、まずは2軍でショートのレギュラーをつかんで」と期待を寄せる。

来月11日には東京・両国国技館での入団発表会に臨み、来年1月に入寮・新人合同自主トレと、いよいよプロ生活が始まる。加藤は「ここからがスタート。いずれは1軍で巨人のショートを守り、3割を打つ選手になりたい」と目を輝かせた。【河合萌彦】