広島は19日に来季のコーチングスタッフを発表し、ヘッドコーチには今季までヤクルトで外野守備走塁コーチだった河田雄祐氏(52)が就任する。4年ぶり復帰となった同氏は、マツダスタジアムで会見した。

「選手がとにかく体の芯から熱の入った動きがキャンプから出来るように、こちらから仕向けているのが第一の仕事かなと思っている。あとは若いコーチと一緒に成長できればいいかなと。それができればカープの選手たちは野球小僧ばっかりいるのでね。とにかく野球を楽しんで相手に勝つんだという気持ちを出せるように僕が仕事をしていければいいなと思っている」。

17年までは外野守備走塁コーチだったが、来季はヘッドコーチとして攻撃面の采配にも携わる。在籍年数が最も長い西武を例に出し「あの頃のライオンズは派手でもありましたけど、本当にチーム打撃が素晴らしい選手が多かった。そういう選手を増やしたいなと思っています。ベンチにいる選手がチーム打撃、小技のレベルアップをしてくれればチームは助かる」とチーム打撃の徹底を求めた。機動力も盗塁の“数”ではなく“成功率”を求め、巨人増田のような足のスペシャリスト育成も掲げた。

会見後には秋季練習前の円陣であいさつし、ワイシャツ姿のまま佐々岡監督の隣で秋季練習も視察した。