みやざきフェニックス・リーグに参加中の阪神及川雅貴投手(19)が、19日の西武戦(南郷)でプロ最長の7回を投げ、6安打1失点と好投した。初回に1点を失うも、その後は安定感ある投球。ストライク先行でテンポ良く、キレのあるスライダーで空振りを奪った。

「1球1球を意識して、自分のベストボールを投げようと。フォームも少し意識して変えた。その2つが良かったのかなと思います」。ボールにしっかり力を伝えられるように、軸足からの体重移動を意識。5回4失点だった前回10日ロッテ戦から見事に修正した。

今年は井上ら、1軍を経験する同期入団の高卒選手もいた。11月のホーム最終戦でプロ初勝利を挙げたオリックス宮城もその1人。「同じ左投手ですし。すごくいい刺激にもなっているので、負けないように頑張ろうというのはあります」。中学時代はともにU15日本代表に選出され、高校でも日本代表候補合宿で一緒。及川も1軍の舞台へと意気込む。「チームの役に立つのが、選手としての役割だと思う。どこでもチャンスがあるなら、どこでも投げたい」。先発で投球術を磨きながら、虎視眈々(たんたん)と1軍左腕枠を目指す。【磯綾乃】