阪神は20日、12月1日付で藤原崇起オーナー(68=阪神電鉄会長)が球団社長を兼任することを発表した。オーナーの球団社長兼任は球団創設85年で初めてとなる。揚塩健治球団社長(60)は同日付で退任する。

藤原オーナーは社長兼任について「経済もこういう状況の中で今、各部門ともいろいろ必死にやっている。総合的に考えて、私がやるということが今の1番いいやり方かな、というところですね」と説明した。

着任以降の役割については「今から現場へ行って皆さんとお話しして、力を合わせるところはどこだという風なところを見極めながらやっていきたいと思ってます。私が思っているのと、近い現場のところへ入っていくのと、これが同じとは限らない訳ですから。そういうところを見ながらやっていきたい」とイメージ。球団事務所にも頻繁に足を運ぶことになりそうだ。

球団は10月9日、揚塩球団社長が12月1日付で辞任すると発表。3月、9月に新型コロナウイルス感染者が相次いだ責任などを取った形で、後任について調整を進めていた。

 

◆藤原崇起(ふじわら・たかおき)1952年(昭27)2月23日生まれ。大阪府立大から75年に阪神電鉄入社。常務取締役などを経て、11年4月に代表取締役社長、阪神タイガース取締役、同年6月に阪急阪神ホールディングス取締役に就任した。17年4月から阪神電鉄の代表取締役会長、同6月から阪急阪神ホールディングス代表取締役を務め、同12月から球団オーナー代行者。18年12月1日に球団オーナーへ就任し、20年12月1日付で球団社長を兼任することが決まった。