巨人育成ドラフト3位の敦賀気比・笠島尚樹投手(17)が29日、福井市のホテルで支度金300万円、年俸360万円(ともに金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号は「平成の大エース」斎藤雅樹氏が背負った11にちなみ011に決まった。

榑松スカウト部次長は「令和の大エースになっていただこうと」と期待を込めた。笠島は「まだ自分には全然想像がつかないというか。そういう立場ではないですけど、言っていただいた言葉に見合うような選手になりたいと思います」と引き締めた。

178センチ、78キロのスリークオーター右腕。直球、変化球ともに球持ちが良く、制球が安定しているのが特長。「右ピッチャーだとエースの菅野さんみたいなタイプになりたいと思ってますし、技巧派とかそういうタイプに僕はひかれるので。力で押すのも好きですし、かっこいいんですけど、スキルというか。技術が僕は好きなので」と話した。

当初は育成選手としての指名だったため、大学進学も視野に入れていたが「どっちが自分が成長できるかを考えて、ずっと野球をやっていられる環境であったり、いろんなことを考えて」と入団を決意。周囲の「自分で決めたらいいんちゃう」という言葉に背中を押された。

日本シリーズで活躍したソフトバンク栗原も福井出身で「地元の選手が活躍することによってより福井って言う名前も県名もたくさん出たと思います。自分が活躍することによってそういう名前が出せるような選手に。福井ってイメージを持たれるような選手になりたいと思います」と力を込めた。福井のアピールポイントにはカニとメガネを挙げ「僕が住んでいる鯖江はメガネの町なので。メガネじゃないですかね」と売り込んだ。【久永壮真】