19年ドラフト1位の阪神西純矢投手(19)が来春1軍キャンプ参加に向け、平田2軍監督から太鼓判を押された。

今季最後の実戦となったフェニックスリーグ楽天戦(宮崎アイビー)に先発。味方のミスが絡んで5回5失点となったが、104球を力強く投げ込んだ。ツインズ前田を参考にする新フォームについては「もうほぼ完成に近づいてる」と手応えをつかんだ。

今秋は先発ローテーションの経験を積む目的で、中6日で4試合に登板。いずれも5回以上、100球以上を投げ、試合をつくった。矢野監督が来春の1軍キャンプに西純を招集する可能性を示唆しており、平田2軍監督も「十分合格。推薦できるくらいの力は付けてきている。『来年のキャンプは1軍で見てやってください』と言いたくなる」と自信をもって送り出すつもりだ。

西純とともに「高校四天王」と呼ばれたヤクルト奥川は27日の阪神戦で6回1安打無失点と好投した。同じドラフト1位右腕の成長を目の当たりにし「まだまだ自分も頑張らないといけないなと思った。(奥川は)いつも先にいるような感じで、自分にとってはいい目標。1軍で対戦できたらいいなと思います」。ライバルと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、飛躍の2年目に挑む。【奥田隼人】

 

阪神安藤2軍投手コーチ(西純について)「4試合しっかり投げられた。最後バテた部分はあったし、3イニング目の課題は出たけれど、今年1年の成長を見せてくれた投球内容だった。良いボールは本当に良いので、あとは細かい精度。まだまだこのレベルで終わる投手じゃないので」