ロッテのドラフト3位、国学院大・小川龍成内野手(22)が30日、横浜市内の同大合宿所で契約金6000万円、年俸1000万円(金額は推定)で契約合意した。

俊足と広い守備範囲を誇る大学NO・1遊撃手。井口監督は来季の定位置候補について「ルーキーも入ってくる」と小川の台頭に期待する。これを受けて「ショートのレギュラーが白紙ということなので、しっかり争いに食い込んで、1年目からレギュラーを勝ち取れるように準備していきたい」と意気込んだ。

西武源田を手本に、柔らかくスムーズな守備を心掛けているという。ロッテOBでは小坂誠2軍育成兼走塁コーチが現役時代、リーグ最高守備率5度を記録している。永野スカウト部長が「この数字を抜けるだけの守備力はある。ぜひそこに挑戦して、チームの中心として頑張って」と太鼓判を押せば、小川も「小坂ゾーンという言葉は僕も知っている。チームメート、特に投手が安心して見ていられるショートになるのが目標」と目を輝かせた。

前橋育英(群馬)では西武高橋光の2学年後輩だった。「1年生の時からAチームに入れていただいて、高橋光成さんの後ろを守っていた。(高橋光が)2年生で甲子園優勝したときの捕手が自分の兄(駿輝さん)という接点もある」と先輩への思い入れは深い。縁あって同リーグへの入団。「対戦を一番楽しみにしている。何とか打ちたい」と打席での“再会”を願った。【鎌田良美】