李承■の師匠が、若武者を鍛え上げる。巨人が来季の2軍首脳陣に金杞泰氏(51=キム・キイテ)を招聘(しょうへい)することが11月30日、分かった。韓国球界でサムスンなどで15年間プレー。指導者に転身後には元巨人で韓国球界を代表するスラッガーの李承■らを指導し、07年から09年までは巨人のファームでコーチを務めた。

指導者としての豊富な経験を備える。09年には巨人のコーチと兼務し、イースタン・リーグの若手による混成チーム「フューチャーズ」の監督も務めた。巨人を退団以降は韓国リーグのLG、KIAで監督を歴任。韓国球界で首位打者1回、本塁打王1回など数々のタイトルを獲得した経験を持ち、選手の目線に立った指導には定評がある。

短期決戦での豊富な経験も後押しする。00年のシドニー五輪では銅メダル獲得に貢献。身を持って感じた短期決戦の厳しさ、ノウハウなども伝授する。来季は村田修一2軍野手総合コーチ(39)、杉内俊哉2軍投手コーチ(40)が1軍コーチに配置転換。阿部2軍監督を中心に、新たなスタッフとともに将来をけん引するヤングGを指導する。

◆金杞泰(キム・キイテ)1969年5月23日、韓国生まれ。韓国サンバウルン、サムスンなどで15年間プレーし、首位打者1回、本塁打王1回、ゴールデングラブ4回など数々のタイトルを獲得した。07年には巨人で育成担当コーチに就任。08年からの2年間は2軍打撃コーチを務め、09年には同職と兼務して、イースタン・リーグ若手による混成チーム「フューチャーズ」の監督も務めた。その後は韓国球界に戻り、LG、KIAなどで監督を務めた。

※■は火ヘンに華