ソフトバンク王貞治球団会長が1日、栗原陵矢捕手に「大ボラ指令」を出した。栗原は6年目の今季、初めて1軍に定着して17本塁打&73打点をマーク。日本シリーズでもMVPの活躍で大ブレークした。実質2年目となる来季へ、王会長は「1年目よりも相手もマークしてくる。これからは自分との勝負」とより厳しい戦いになると指摘した。

その上で、目標を高く持つことを課した。「自分なりにどこに目標を置くのか。自分がそこに向かってチャレンジすることに意義がある。若いうちは大ボラを吹いてもいいから。そこに向かってやることで、やる気も出るじゃない」と熱弁した。王会長自身は栗原と同じ6年目に当時日本記録の55本塁打を打った。「鉄は熱いうちに打て。今のうちだよ。結婚して、子どもができたらこうはできないからね」。笑顔で若鷹の飛躍に期待を込めた。