第4打席で左前適時打を放った元日本ハム新庄剛志外野手(48)のインタビュー全文は以下の通り
-お疲れさまでした。率直な感想を
今回無観客でテンションめちゃくちゃ下がったけど、ランナーいてくれてもうアドレナリンが出てボールがよーく見えた。止まってるんじゃないかというくらい。
-思い返せば昨年にインドネシアのジャングルの中からもう1度プロ入り目指すと
いやみんなのサポートのおかげ。バリから1年前にプロ野球選手になるって言って、正直妥協? 無理じゃないかなって時期はあった。けどみんなの応援があって今日この場に立てたことが、なんか打席の中で自分に対して感動してるの。
-野球少年のようでした
小学校の時空き地で野球やってるような気持ちでした。
-親子ほど年の離れた選手たちとプレー
めちゃくちゃみんないいやつ。初めて会うんだけど、友達のようにしゃべってくれたから気が楽になった。
-今日のユニホーム、1番のこだわりは
今風のユニホームの着こなしじゃない感じにしたいなって。ウエスト絞って。ちょっとズボン大きかったかな。
-背番号のフォント
1番のここの部分(下の横線を身ぶり手ぶりで伝えながら)がないと日本ハム入ってなかった。今回はお願いしますって頼みました。下の棒、土台を作って欲しかった。
-今日1日を振り返って
もし球団に入ることができたとしたら、素晴らしいトレーニングコーチや器具がそろってるからまだ上がると思う。
-まだ上がると
もちろん。球団に頼るというか、足の回転やらパンプアップをできるんじゃないかなって。だけど見えたの。ものすごく見えたの。
-「ボールが止まって見えた」というのは神様級の発言
さっきタイムリー打ったとき追い込まれてからも大丈夫だったんです。落ち着いていこうって。それは前の2打席が凡退してたから逆に落ち着いていこうという気持ちになれた。
-グラウンド入りはナチュラルでしたね
ここに立つのがパフォーマンスでしょ。だって48歳ですもん。
-日本に帰国されてからいろんな活動を。髪色はダークに
自分自身がしっかりした姿を見せたいと思ったら自然にこうなった。楽しいね野球は。打席立った時に「野球やってる」って気持ちになったね。自分に勝てた気がする。この1年間は。こんなに野球の練習したことがなかったから。
-それは言って大丈夫ですか
今までね。現役時代はセンスがめちゃくちゃあったから。トレーニングしていく中で肩やら足やら張ってきて野球選手の気持ちがわかった。トレーナー室で治療している選手見た時に「なんでトレーナー室行くんだろ」と思ってたの。俺見たことないでしょトレーナー室行くの。
-見たことないです。でも影で誰よりも練習してるのは知ってるんですよ
シー(口を人さし指で押さえる)
-今になって体を酷使するのはこうなるという新しい気付きもあった
いや素晴らしかったね。でも今日申し訳なかったのは安打打った後に手を上げてしまった。あの、投手の方に本当申し訳ない。何をしてんだというね。
-球場に入って緊張感は
ちょっとあったね。緊張じゃないんだけど、今までの人生で、ない感じの球場入りの気持ちになった。「なんだこれ」って。自分でも分からなかった。
-お疲れさまでした
ありがとうございます。楽しかったです。