日本ハム谷口雄也外野手(28)が10日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、100万円ダウンの年俸1500万円(金額は推定)でサインした。会見では「1軍で残したものが何もなくて、代打、あとは最終戦のスタメン1試合で、今年は納得した日は1日もなかった」と悔しさをあらわにした。

プロ10年目の今季は、開幕1軍スタート。8月5日西武戦(札幌ドーム)に代打で途中出場し適時内野安打を放って今季初打点をマーク。しかし出場はわずか7試合で、スタメンも今季最終戦となった11月9日ロッテ戦(ZOZOマリン)の1試合のみ。打率2割2分2厘は、満足には程遠い成績だった。

イースタン・リーグでは34試合に出場し、打率3割5分9厘、5本塁打12打点を記録。持ち味の打撃で好調ぶりをアピールしていたが、1軍での出場機会に恵まれず、もどかしい日々が続いていた。「ファームでそれなりの結果を残していて、1軍で勝負出来ないという悔しさ、その悔しさをプレーにただぶつけるだけだった」。

年俸ダウンで迎える11年目の来季。「野球選手、会社からしたら商品ですよね。その価値というものが、今日の契約では僕の価値が下がっている。この悔しさが来年1番の僕のスパイスと言いますか、大事な大事な燃料になると思う」と巻き返しへ闘志を燃やした。