国内フリーエージェント(FA)権を行使したDeNA井納翔一投手(34)の巨人入りが決まったことが12日、分かった。この日、井納から巨人に入団の意向が伝えられた。

井納には交渉解禁の6日に都内のホテルで即アタックし、2年総額2億円規模の契約と背番号「21」を提示。原監督も言葉で熱意を伝えた。

プロ8年間で通算50勝をマークする。150キロを超える直球にスライダー、落差十分のフォーク、カットボールを駆使し、今季は17試合に先発し6勝7敗、防御率3・94と安定した投球を披露した。

巨人は11日にDeNAからFA権を行使した梶谷の獲得を発表した。井納にはヤクルトもオファーを出したが、宣言残留も認めたDeNAを含めた争奪戦を制し、リーグ3連覇、日本一奪回を目指すチームに2日連続で吉報が届いた。会見は14日に予定される。

 

◇井納のコメント 球団には26歳という年齢でドラフト会議にて指名、そしてルーキー時から1軍のマウンドで投げさせて頂いたことに感謝しています。今まで携わっていただいた監督、コーチ、チームメートのおかげで、FAの権利を取得できたと思っています。ファンの皆さまからは試合でふがいない投球をしても、『次の登板は頼むよ!』と、温かい言葉をかけてもらい、とても励みになりました。思い出はチームとして初めてクライマックスシリーズへ進出した際、初戦を任された東京ドームでのファンの皆さまの歓声は忘れることはできません。本当に濃い8年間でした。ありがとうございました。

 

◇DeNA三原一晃球団代表のコメント さまざまな役割をこなしてくれチームを助けてくれたこと、感謝しています。悩んで出した答えだと思いますので、我々にとっては非常に残念ですが、彼の決断を尊重したいと思います。梶谷選手同様、同じリーグの対戦相手となりますので、我々にとって良い結果を出すことができるよう来年の開幕までしっかり準備をしていきたいと思います。