日本ハムのドラフト5位、苫小牧中央・根本悠楓投手(17)が14日、苫小牧市役所を表敬訪問した。

同所で今年を表す漢字を問われると「楽」を挙げた。新型コロナの影響を大きく受けたことで、野球が出来る「楽」しさを再認識。またプロ野球人生をスタートする来年へ「楽」しみな部分に胸を膨らませた。

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高校3年間を過ごした苫小牧。市役所を表敬訪問した根本は「小っちゃい頃からの夢であるプロ野球選手という夢がかなって、これからがスタートだと思っている。1日でも早く活躍できるように、苫小牧市を盛り上げられるように頑張っていきたい」と宣言した。

新型コロナウイルスの感染拡大で世の中が大きく変化した一年。今年の漢字を問われると、色紙に「楽」と書き込んだ。「野球が出来ることに『楽』しさを感じたり、夢だったプロ野球選手になるということで、すごい『楽』しみな気持ちも大きい」と振り返った。

練習の自粛、夏の甲子園中止など「最初は落ち込んでいた」。だが大好きな野球ができない時期があったからこそ、あらためて気づかされたものもある。「練習が出来るようになった時点で野球の『楽』しさを感じた。試合が出来るということで、本当に『楽』しかった」。北海道独自の代替大会が実施され、アピールの場があったことで、憧れだったプロ入りの夢をかなえることもできた。

岩倉博文市長(70)からは「プレッシャーを『楽』しみながら、元気を与えられるような選手になっていただきたいと心から願っています」とエールをもらった。マウンドで躍動する姿をみせて恩返しする。【山崎純一】