19年ドラフト1位の阪神西純矢投手と同2位井上広大外野手が、今年の漢字で新人イヤーを振り返った。

2人は鳴尾浜で自主練習に参加。西純が選んだのは「積」の字だ。今季はウエスタン・リーグで11試合に登板。シーズン後の宮崎フェニックス・リーグでも、チーム最多の4試合に先発した。「下積みの1年だったので。結果が出ない時でも先発で使ってもらって、いろんな経験を積むことができたと思います」。来季の1文字には「成」を挙げた。「1試合でも多く1軍で投げて、結果を残して勝てるように。達成してしまってはそこでもう終わりだと思うので、成長できるように」とプロ初勝利だけに終わらない活躍を誓った。

高卒新人で唯一、1軍出場を果たした井上は「苦」を選んだ。「ファームで結果が出てても、1軍にいったらすぐに結果が出ないということが分かった」。10月中旬に初昇格からプロ初安打を放つも、1軍では11打数1安打と苦戦した。来季に目指す1文字は活躍の「活」を選択。「1軍キャンプに呼ばれるという話も出て、一番年下なので“活(い)き活き”と元気を出す意味も込めて。失敗したり打てなかった時に落ち込むのではなく、いい人のプレーを手本や参考にして自分のものにいかせるように」。将来の猛虎を投打で背負う2人が、2年目の飛躍を目指す。【奥田隼人】