阪神近本光司外野手(26)がNPBアワーズで2年連続となるセ・リーグ盗塁王を受賞した。今季は不動のリードオフマンとして全試合に出場し、31盗塁。「2年連続で取ることを目標にしていたので、自分としても本当にうれしいです」とビデオ出演で喜びを語った。リーグ2位の巨人増田大に8盗塁差をつけ、文句なしのタイトル獲得だった。

球団でルーキーイヤーからの連続受賞は、5年連続で獲得した赤星以来の快挙。近本が尊敬している、かつての虎のスピードスターに近づいた。「3年連続の盗塁王を目指して、またチームを引っ張っていけるように頑張りたい」。来季は相手バッテリーのマークが厳しくなることも予想されるが、力強い宣言が飛び出した。

パ・リーグの盗塁王を獲得したソフトバンク周東には目を丸くしていた。今季50盗塁で世界記録となる13試合連続盗塁も達成。「素直にすごいなと思いました。13試合連続でその機会が来ても、体力がその時にあるかどうか分からないですし…」と感服の表情だったが「走れる場面はしっかり走っていきます」。日本のスピードスターに刺激を受け、来季も走りぬく。【只松憲】

○…近本がABCラジオの「ラジオで虎バン」に生出演し、1試合3盗塁を決めた10月30日のDeNA戦(横浜)を振り返った。試合前に、盗塁数でリーグ2位だった巨人増田大に3盗塁差まで詰め寄られており「これはやべぇなと思って。体もちょっとしんどい時だったので、まじかぁ、どうしよっかなぁと思ってました」と告白。タイトル奪取のため、体にムチを打って自己最多タイの1試合3盗塁を決めたことを明かした。