侍ジャパン稲葉篤紀監督(48)は18日、スタッフ会議を行い、来年に延期された五輪に向けて選手選考を行った。来年3月9日が提出期限の1次ロースターの絞り込みへ、約180人をリストアップした。悲願の金メダルを目指す24人の代表選手を選び抜く作業が本格的に始まった。日刊スポーツでは担当記者が現段階での1次ロースターを予想した。稲葉監督ら全スタッフが久々に一堂に会した。コロナ禍で最後のスタッフ会議は1月21日。指揮官は「リモートでという話もあったが、来年に向けて今日は集まってもらった」と対面でじっくり情報交換した。

来年3月9日に1次ロースターの提出期限を控える。今季、稲葉監督は公式戦の現場視察ができなかったが、映像でチェックを続けてきた。球団に所属する金子ヘッドらの生情報も取り入れながら180人以上をリストアップした。昨年11月に世界一に輝いたプレミア12のメンバーは土台としながらも「来年の体調、調子もある。また新たにチームを練り直す必要はあるのかなと思っている」と幅を持たせる。

メジャー組も選考を協議した。現状では本番での招集は不可能に近いが、メジャーもコロナ禍の影響を受け、通常通り、開幕できるか見通せない。「MLBに関しては非常に難しい。今日の時点では決められなかったが、今後も含めていろいろ考えていかないといけない」。英知を結集して24人の志士を選ぶ。【広重竜太郎】

<担当記者が予想する侍ジャパン1次ロースター(○は選出経験あり、※は選出も辞退)>

◆巨人(15人)

【投手】○菅野、戸郷、○大竹、○田口、○中川、○高梨、大江

【捕手】○小林、大城、○炭谷

【内野手】○坂本、○岡本、○吉川尚

【外野手】○丸、○梶谷

◆阪神(10人)

【投手】○西勇、○岩貞、○藤浪、高橋遥、秋山、青柳、岩崎

【捕手】梅野

【内野手】○大山

【外野手】近本

◆中日(12人)

【投手】○大野雄、福谷、祖父江、福、梅津、柳

【捕手】木下拓

【内野手】○京田、高橋周、阿部

【外野手】○平田、○大島

◆DeNA(10人)

【投手】○石田、大貫、○三嶋、○山崎、○今永、○浜口、上茶谷、平良

【内野手】宮崎、佐野

◆広島(9人)

【投手】九里、○大瀬良、森下、遠藤

【捕手】○会沢

【内野手】○菊池、○田中広

【外野手】○西川、○鈴木誠

◆ヤクルト(7人)

【投手】

※石山、清水、○小川

【内野手】○山田哲、○村上

【外野手】塩見、○青木

◆ソフトバンク(18人)

【投手】大竹、○東浜、○岩崎、○高橋礼、※石川、○森、杉山、○千賀、○嘉弥真、○甲斐野

【捕手】○甲斐、栗原

【内野手】○松田宣、○周東、○今宮

【外野手】○中村晃、○柳田、○上林

◆ロッテ(9人)

【投手】佐々木朗、○石川、東條、岩下、二木、○沢村、○益田

【捕手】○田村

【内野手】○中村奨

◆西武(8人)

【投手】高橋光、増田、平良、森脇

【捕手】○森

【内野手】○山川、○外崎、○源田

◆楽天(10人)

【投手】

○松井、○岸、○則本昂、○涌井、○牧田、○森原

【内野手】○浅村、鈴木大、小深田、茂木

◆日本ハム(8人)

【投手】有原、○上沢、○宮西、玉井

【内野手】○中田

【外野手】○西川、大田、○近藤

◆オリックス(4人)

【投手】○山本、○山岡、田嶋

【外野手】○吉田正

◆担当記者の1次ロースター予想 プレミア12や過去の稲葉ジャパン招集歴に、今季の実績を加味して構成した。ポスティング申請中の巨人菅野、日本ハム有原、西川、海外FA権を行使したロッテ沢村も現段階では去就が確定していないため、リストに残した。新人王に輝いた広島森下は今年五輪が開催されていれば、ロースター入りは難しかったが、突出した実績と能力を証明。163キロ右腕のロッテ佐々木朗は登板ゼロに終わったが、入団直後の今春キャンプでも稲葉監督が代表候補として認めていた。1次ロースター提出後は、5月末から6月初旬に最終ロースター24人の提出期限を迎え、故障などによる理由で入れ替え可能な期間を経て、7月上旬に代表選手が最終決定する。