阪神梅野隆太郎捕手(29)が22日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、1000万円アップの1億1000万円でサインした。「金額もそうですけど、球団の方から『梅野なくして優勝はないだろう』と評価していただいたので。気持ち良く交渉することができました」。

プロ7年目の今季は98試合に出場。自身初の2番打者も経験した。9月に右腹斜筋の筋挫傷で一時離脱するも、2週間足らずでスピード復帰し、78安打29打点7本塁打、打率2割6分2厘の成績を残した。球団捕手で史上初の3年連続となるゴールデングラブ賞も受賞。今年はコロナ禍で開幕が遅れる異例のシーズンだったが「チームとしても、個人として考える時間、向き合う時間も長かった分、120試合でしたけど、濃い1年間だったんじゃないかなと思います」と振り返った。

順調にいけば、30歳を迎える来季中に国内FA権を取得予定。「チームとして優勝したいところもすごく強いですし、野球人として最高峰が味わいたいのはあります。来年、とにかくキャリアハイを出して、必要とされるものを作り上げて、必要とされる評価をもらえるところに関しては、この球団も含めていろんなところで考えていきたいなと思います」と話した。

背番号も「44」から「2」に変更。「期待に応えられるように最高のプレーをして、キャリアハイという数字を出し、チームが優勝できるように、個人的にも全試合出場、そこにもプライドを持って頑張っていきたいと思います」。チームの中心選手として力を込めた。(金額は推定)