日本ハム栗山英樹監督(59)が、来春キャンプで大量4人の新人を1軍スタートさせるプランを明かした。ドラフト1位の伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)同2位五十幡亮汰外野手(22=中大)同3位古川裕大捕手(22=上武大)同6位今川優馬外野手(23=JFE東日本)について「それは、すんげー考えている。(ドラフト順の)最初の3人と今川を見ていると、最初からいてもいいとは思う」と示唆した。

狙いの1つはチーム内競争の活性化にある。指揮官は「開幕をした時にゼロの状態から若い選手も勝負させるぞと思っている。そういう意味では最初に(新人が1軍に)いた方がいいのかな」と説明。早期に1軍の空気に慣れ、主力と連係プレーの質を高められるほか、既存の若手選手にも刺激を与えることができる。

春季1軍キャンプに4人の新人を抜てきすれば、栗山監督が12年に就任して以降最多。これまでは故障することを懸念し、新人の大半は2軍スタートにしていた。ただ、新入団発表時に各選手と面談した指揮官は「考え方、練習や野球に対しても相当しっかりしている。ある程度、大丈夫かなという感じもしている」と手応えも得た。

最終判断は年明けに2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で実施される新人合同自主トレでの動きを見てからになる。「コーチには『自主トレを見てくれ。しっかり、いつも以上に動きを』と言っている。丁寧に考えないといけない」。1年目から戦力として期待される4選手だけに、それぞれの調整が順調なら、1軍スタートとなりそうだ。【木下大輔】