オリックス中嶋聡監督(51)は、今季まで守護神を務めたブランドン・ディクソン投手(36)の先発再転向を明かした。

シーズンを終えて米国へ帰国する前に「先発で準備してほしい」と伝え、本人も了承したという。先発すれば18年8月31日西武戦(京セラドーム大阪)以来、3季ぶり。指揮官は「先発できる能力があるのに、先発させないのもどうかなと」と説明した。

ディクソンは13年の加入から5年連続で20試合以上に先発し、19年から救援に回った。中嶋監督は18年まで在籍した日本ハムで選手兼任コーチとして対戦したイメージも踏まえ、柔軟に起用する考えだ。「春先すごく状態が良くて、夏まで続いても2桁は勝てなかったという投手。最初は先発でいって、そろそろ疲れてきたなと思ったら後ろに回してもいい。どっちもいける能力はあるので、うまく使っていければ」。

ディクソンは来季で来日9年目で、自身が持つ球団の外国人投手の最長在籍を更新する。経験豊富な助っ人右腕がチームのために腕を振る。【真柴健】