虎の横綱になる! 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)と大相撲の徳勝龍(34=木瀬)が、新春の「仮想対談」を行った。近大の先輩徳勝龍は、大の阪神ファンで、黄金ルーキーにプロの世界で生き抜く秘訣(ひけつ)を伝授。期待に応えるべく佐藤輝も、1年目から大暴れを誓った。【取材・構成=実藤健一、只松憲】

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-お互いの印象は

徳勝龍(以下徳) ドラフト1位が確実と騒がれだした20年から注目していました。(楽天の)早川か佐藤か、という感じでしたよね。どこに行くかは、めちゃめちゃ楽しみでした。

佐藤輝(以下輝) 僕は相撲に関しては詳しくはないですけど…ご活躍されているのはもちろん知っていました。記事で拝見したこともあります。通っている整骨院に相撲部の人も来ていて、話に聞いたりもしていました。

-ドラフトでは4球団競合の末、阪神が獲得

徳 テレビで見てました。毎年巡業とかの兼ね合いはあるけど、見られる時は見ます。阪神が誰をとるのかはもちろんですけど、1位確実と言われている選手がどこに行くかは興味があります。矢野監督が(佐藤輝を)引いてガッツポーズする絵も頭に浮かべてました。実際、その通りになって声出ましたよ。興奮しましたね。「矢野監督、すげぇな」と思いました。

輝 結果を残すことが一番喜んでもらえると思うので、そこに集中して頑張っていきたいと思います。

-関取から見て、佐藤輝はどんな選手

徳 素人目で見てもシャープな振り。シンプルできれいなスイングですよね。足を上げるとかないじゃないですか。メジャーリーガーみたいな感じ。

-外野起用が基本線だが内野も守れる

徳 ショートができたら最高じゃないですか。あんなタイプのショート、いないですよね。ライトかレフトかもしれないけどショートもいけるなら幅が広がりますよね。

輝 もちろん僕もショートを守ってみたい気持ちはあります。

-徳勝龍から佐藤輝にアドバイスは

競技は違いますけど、自分の場合は相撲以外の部分ですね。トレーニング、そして体のケア。特に体のケアはケガしてからでは意味ないですよね。けがをする前にしっかりやることが大事だと思っている。自分の場合はストレッチ。稽古場以外でも(自宅で)必ずやるようにしている。おかげでちょこちょこ小さなケガはあるけど、大きなケガはありません。(09年初場所の初土俵から12年間、1度も休場なし)

輝 僕も毎日欠かさずにストレッチをしたり、治療をしています。トレーニングも体のケアの一環。試合に出ないと何も始まらないので、けがをしないようにという気持ちはもちろんあります。

-あらためて佐藤輝に期待することは

徳 1番はホームランですね。(本人が目標に掲げる)30本といわず、もっともっといってほしい。

輝 できる限り打てるように頑張りたいと思います!

-理想の打順は

徳 5、6番かな。走者をためてガツン! といってほしいイメージ。

-大山と関取一押しの井上広大と3人でクリーンアップを形成してほしい

徳 それが理想ですよね。助っ人さんを押しのけるぐらいの気迫でいってほしい。

輝 しっかり結果を残していけば、そういう打順にいけると思う。頑張りたいと思います。

 

◆徳勝龍誠(とくしょうりゅう・まこと) 本名・青木誠。1986年(昭61)8月22日、奈良市生まれで育ちは橿原市。家族は千恵夫人。3歳から柔道、小学2年から野球を始め、相撲は4年から。少年野球は4番捕手で6年時に橿原市の大会で優勝。父順次さん、母えみ子さんも生粋の阪神ファン。明徳義塾高-近大から木瀬部屋へ。09年初場所、前相撲から初土俵。11年九州場所新十両、13年名古屋場所新入幕。20年初場所、幕尻で14勝1敗の初優勝。最高位は西前頭2枚目。183センチ、192キロ。得意は突き、押し。

◆佐藤輝明(さとう・てるあき)1999年(平11)3月13日生まれ、兵庫県出身。仁川学院では通算20本塁打。近大では1年春からレギュラーで、2年秋と4年秋のリーグでMVPを受賞。関西学生リーグ最多の公式戦通算14本塁打。20年ドラフト1位では、巨人、ソフトバンク、オリックスと4球団競合の末、阪神の指名を受け入団。広角に強い打球を飛ばす能力を誇り、近い将来の中軸打者として期待が集まる。187センチ、94キロ。右投げ左打ち。