南東北大学野球リーグの石巻専大(宮城)・石井彪人(あやと)外野手(4年=常総学院)と主将の名畑陽呂外野手(4年=開志学園)が今春から社会人クラブチームのバンディッツ・ベースボールクラブ(富山市)に入団することが7日、分かった。同クラブは今春から企業登録を考えており、チーム強化に力を入れている。

福島・いわき市出身の石井は常磐軟式野球スポーツ少年団でプレー。3年上に常総学院で甲子園に出場した楽天内田靖人内野手(25)がおり、内田が活躍する姿に心を動かされ同校に進学した。大学進学後は、1年夏に酒井健志監督の勧めで投手から野手に転向し、2年春は打率3割7分で初のベストナインを受賞。石井は「最終目標はプロ野球選手になって活躍すること。感謝の気持ちを忘れずに一皮、二皮でもむけられるくらい活躍したい」と意気込んだ。

名畑は1年春からベンチ入りし、同春の全日本大学野球選手権2回戦では岐阜経大(現・岐阜協立大)と対戦。0-1で1安打完封負けを喫したが、現在、西武で活躍する与座海人投手(25)からチーム唯一の安打を放った。高校まで過ごした新潟は富山と隣接しており、地元チームとの対戦機会も増える。「実家からも近い環境でプレーできることは楽しみ。試合の出場関係なく、チームのためにプレーしたい」と決意を新たにした。創部3年目の若いチームの戦力として、都市対抗、日本選手権出場を目指していく。