阪神大山悠輔内野手(26)が16日、沖縄県内で自主トレを公開し、新助っ人のサポートを約束した。コロナ禍で、昨季韓国で本塁打、打点で2冠のメル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)やラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)らは春季キャンプ中の来日が厳しい状況になっている。調整に影響が出そうで、オンライン取材に応じた新主将は「外国人選手がやりやすいようにしていくのが僕の仕事だと思っている。来た時にはいろんなコミュニケーションをとっていきたい」と心意気をみせた。

ロハスらは来日しても新型コロナの感染拡大防止のために2週間、自宅などで待機する。逆算すれば、3月26日の開幕までの調整期間が大幅に減少する。合流時期も不透明で、チームにとって不安要素ではある。それでも「チーム的には外国人の力は必要だと思うんですけど、個人的には外国人の力に頼らず。1人でやるわけではないですけど、一本立ちというか、自分は自分でしっかりやらないといけないと思っているので」と虎の4番はどっしり構える。

この日はダッシュや屋外でのフリー打撃などで汗を流した。昨季は65試合で4番に座り、いずれもキャリアハイの打率2割8分8厘、28本塁打、85打点を残した。「去年は去年。去年の数字から今年がまた始まるわけではないですし、ゼロから始まる」。気持ちを新たに、大山が21年の戦いを始めている。【只松憲】