DeNAドラフト4位の小深田大地内野手(17=履正社)が17日、横須賀市の球団施設DOCKで行われた新人合同自主トレに参加し、2度目の屋外フリー打撃で快音を響かせた。

約50スイングで右翼、右中間へ柵越えの当たりを4本放つなど、高校通算35本塁打のパンチ力を披露。「すごく楽しくて充実した打撃練習でした。(キャンプに向けて状態を)徐々に上げていけたら」と感想を話した。

ティー打撃時には、前後にタブレット機器を三脚で立て、スイングスピードやバットがボールに当たる角度などを計測。高校時代にはなかったハイテク機器に「当たる角度を上げていかないと。平均ぐらいなので。二塁ゴロ、一塁ゴロは致命傷になる。センターにしっかり打ち返していきたい」と分析。練習環境に改めてプロを実感した。

バットは自分のタイプと、履正社の1年先輩の阪神井上広大外野手から譲り受けたものを使い分けた。さらに、ハードメープル(硬いカエデ)とバーチ(カバノキ)と素材も2種類。「試合用をどちらにするか決めていきたい」と試行錯誤を続けていく。

今季の目標には1軍昇格を掲げる。1年目に1軍昇格した井上からも「1軍に上がってナンボの世界」と助言された。「上がって結果を出せる選手になりたい」。高卒ルーキーは力強く誓った。【斎藤直樹】

◆小深田大地(こぶかた・だいち)2003年(平15)3月25日生まれ。姫路市出身。履正社(大阪)では1年夏からベンチ入りし、2年夏には甲子園優勝も経験。高校通算35本塁打。178センチ、88キロ。右投げ左打ち。