右肘手術から再起を目指す中日田島慎二投手(31)が19日、自主トレ先の沖縄・北谷で4月上旬の1軍復帰プランを明かした。

「肘の不安は全くない。リハビリもつまずかず、変な反応も出ずにやれている。(2月のキャンプで)沖縄にいる間に実戦登板して、4月頭には間に合う予定です」。大野雄、小笠原、又吉らと1軍キャンプ地の北谷球場ブルペンで投球練習を続ける右腕から、手応え十分の笑みがこぼれた。 12年に中日入りし、5度の年間50試合以上の登板をマークした。16年には開幕から31試合連続無失点のプロ野球記録を樹立。17年は抑えを務めて34セーブをマークするなどフル回転した。だが昨年、キャンプ中に右肘を痛め、昨年4月に右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(トミー・ジョン手術)に踏み切った。 リハビリは順調で、11月下旬から本格的に投球練習を再開。現在は捕手を座らせた状態でしっかり放れている。「今まであまりやってこなかったウエートトレーニングを入れた。8割程度の力感で投げられる。球速も速くなれば楽しみ」。トミー・ジョン手術後は球速が上がるとも言われ、より自信を深めている。 「中継ぎが安定しているとチームが勝つ。Aクラスにも入れた。割って入りたい。救援投手が増えるのはチームにとってもプラスになる」。復活して10年ぶりのV奪回の一翼を担う。元守護神が燃えている。【伊東大介】