オリックス山岡泰輔投手(25)が27日、大阪市内で契約交渉を行い、1500万円減の年俸8500万円で更改した。昨年6月26日ロッテ戦の初回に左脇腹の違和感を訴え、緊急降板。ケガが響き、プロ4年目で自己ワーストとなる4勝5敗に終わった。「ケガをしてチームに迷惑をかけた分で、ちゃんと査定をしてもらって(今季も)頑張れる金額にはなりました。納得してサインしました」と交渉を振り返った。

ロッテ沢村がFAによるメジャー移籍を目指しているが、契約保留選手名簿に記載された選手では山岡が最後の更改選手となった。キャンプイン直前の決着になった理由について、山岡は準備交渉に入るのが遅かったことや広島で自主トレに励んでいたこと、さらに初めて代理人をつけて「交渉の結果がこの日まで長引いたって感じです」と説明。福良GMと会談し、チーム強化への山岡なりの考えを伝えていたことで契約交渉の日程はさらに遅れたという。久保球団管理部長は「全選手終了したので、キャンプはみな元気な顔で臨めるのではないでしょうか」と、肩の荷をおろした。

交渉を終えた山岡は「昨年はケガをしたことがすべて。ケガをせずに1年回れることがぼくのアピールポイント。チームが優勝するために投げて勝っていきたい。全部で1番になれるようにやっていきたい」と今季の巻き返しに目を向けた。チームのエースとしても「強いチームは勝ちグセがついている。それをどうやってつけていくか」と課題を挙げた。

ここまで開幕投手を2年連続で務め「アピールして(開幕投手争い)に加わっていけるような状態で仕上げていきたい」と、チームを背負う気概で21年に臨む。(金額は推定)