沖縄・石垣島が1月31日午後6時29分、日没の時を迎えた。真っ赤で大きな夕日はこの時期、竹富島へと落ちていく。

海沿いの公園では荻原宗一郎くんと平良優芽くん(ともに9歳)が、保護者と一緒に夕暮れまでキャッチボールをしていた。2人とも、西武平良を輩出した少年野球チーム「真喜良サンウェーブ」で野球に励む。今年のロッテ石垣島キャンプは無観客。「行きたかったな」と残念そう。来年のキャンプを心待ちにしていた。

各球団がキャンプインする2月1日は“野球界のお正月”と呼ばれる。ならば、この日は大みそか。

12球団の最西端でキャンプを行うロッテは昨季、山あり谷ありの末に2位に躍進した。井口資仁監督(46)は今季スローガンを「この1点を、つかみ取る。」と定めた。新外国人エチェバリアの入団で、レギュラー陣もうかうかしていられなくなった。佐々木朗も、いよいよデビューの時を迎えそう。温暖な石垣で優勝へスタートを切る。

紺とオレンジが織りなすマジックアワーが終われば、野球ファンが訪れない南の島はもう真っ暗だ。見上げれば、星々は1年前より輝いているような…。心穏やかに、鼓動を高めながら、新たなシーズンを迎える。皆様、よいお年を。【金子真仁】

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