トレードマークのリーゼントで沖縄入りしたDeNA三浦大輔監督(47)が1月31日、全選手を前に“所信表明演説”を行った。全体ミーティングで掲げたキャンプのテーマは「変わる」。「スローガンは横浜一心。心を1つにするために全員が変わってほしい。昨年の悔しい結果を変えるために、1人1人がキャンプから変わってほしい」と呼び掛けた。昨年は優勝候補に挙げられながら、後半に失速して4位。23年ぶりVへ改革を行う。

キャンプイン前日。これまでの1軍投手コーチ、2軍監督とは目線が異なる。「全体として、しっかりコミュニケーションをとっていく。シーズン中に思い通りいかない時に『横浜一心』を貫くため準備していきたい」。キャンプでは「守備の日」「打撃の日」など、特別なテーマを持たせた練習を行う意向を持つ。宜野湾キャンプの風物詩だった、ブルペン一番奥“番長レーン”での1日200球以上の投げ込みなど、自身の現役時代の調整法にもこだわらない。実績豊富な山崎を2軍スタートにするなど「全員が変わらなきゃ強くならない。意識が変われば行動も変わる」。番長流チーム改革は既に始まっている。

オースティン、新外国人ロメロら外国人選手の来日にメドが立たず、できれば両翼に置きたいであろう細川、先発として期待したい阪口ら、若手の抜てきが進む可能性もある。「若い選手は出られるチャンスが増える。キャンプで居場所をつかみ取ってほしい」。自身もドラフト6位からはい上がった。同じように成り上がる若手の台頭を待ち望む。1人1人が何を変えなければならないかを考え、実行に移す-。それがチームの「変化」となる。【斎藤直樹】

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