阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が、12球団の新人で最速実戦デビューを果たした。白組の「1番左翼」でスタメン出場。初回の第1打席は先頭打者で打席に入り、17年ドラ1右腕馬場と対戦した。

初球は140キロ内角直球にいきなりバットを出し、ファウル。2球目のボールを見逃し、3~5球目はバットを出してファウル。4、5球目の変化球にも対応した。最後は6球目の外角139キロ直球を捉えるも、二塁小幡が好捕してアウト。第1打席は強烈な二ゴロに終わった。

第2打席は3回1死で右腕小川と対戦。3球で追い込まれるも2球ファウルで粘り、変化球にも対応。しかし、最後は7球目の外角直球をはじき返すも一ゴロに倒れた。

第3打席は5回1死で右腕斎藤と対戦。カウント2-2から115キロのカーブでタイミングを完全に外されて空振り三振。緩急に翻弄(ほんろう)された。

注目の初実戦は3打数無安打に終わった。

○…佐藤輝が東京五輪の1次ロースター枠約180人にリストアップされていることが判明した。阪神の沖縄・宜野座キャンプを視察した侍ジャパン稲葉篤紀監督(48)が「遠くに飛ばす能力はやっぱり非常に高い。そういう意味でもしっかり見ていきたい」と話した。朝食会場でも佐藤輝の話題が出ていた模様で、虎の新人スラッガーを気にかけていた様子だった。佐藤輝も「侍ジャパンにも選ばれるようにやっていきたいと思います」と頼もしかった。