中日ダヤン・ビシエド内野手(31)が8日、沖縄・読谷2軍キャンプで今年初の屋外フリー打撃を披露した。

ランチタイムを利用した特打に威風堂々の登場。本格的なバッティング再開は、昨年10月28日の阪神戦(甲子園)で左肩を脱臼して以来だった。だが、波留敏夫打撃コーチが投げる球に、ブランクを感じさせず反応。読谷球場の左翼芝生席に4本の柵越えを運んだ。45スイングで安打性も24本。順調な回復をアピールした。

ビシエド 何カ月ぶりかのスイングで、感覚的な違和感はあったけど痛みはない。力を入れてスイングもした。試合復帰は設定していないが、いまのプランでやっていけば開幕には間に合うと思う。

竜の主砲は、グリップから伝わる久々の打感を堪能。3月26日の開幕広島戦(マツダスタジアム)に、しっかり照準を定めた。

ビシエドは昨季、ゴールデングラブ賞を初受賞。18年から首位打者、最多安打、ベストナインと3年連続で勲章を並べ、10年ぶりのV奪回を目指すチームにには欠かせない存在だ。この日アピールした開幕OKに与田剛監督も「問題なさそう。一安心」と喜んだ。

今月中の1軍合流プランも見えてきた。仁村徹2軍監督は「まだリハビリだから、こっち(沖縄)にいる間に試合に出るかは状態による」としつつ、こう明かした。「2軍は26日に名古屋に戻るが、それまでには1軍に合流できるようにはなる」。開幕を逆算し、頼れる助っ人が帰ってくる。【伊東大介】