マリナーズからオリックスに復帰した平野佳寿投手(36)が10日、宮崎市内のホテルで入団会見を行った。気合を込めた丸刈り姿で、壇上に登場した。

17年シーズン以来、4年ぶりの古巣復帰で、契約は単年。背番号は慣れ親しんだ「16番」で、年俸1億5000万円プラス出来高。

「今は日本でプレーできることを楽しみにしている。オリックスのために頑張ろうと思います」

96年以来のリーグ優勝を目指すチームが、本気の補強に成功した。平野佳は05年希望枠で京産大からオリックスに入団し、17年オフに海外FA権を行使。18、19年はダイヤモンドバックスでプレーし、昨季はマリナーズに在籍。今季もメジャーでのプレーを最優先に考えてきたが、新型コロナウイルスの状況もあり、所属先が決まらない状況が続いていた。古巣からの「ラブコール」に日米通算164セーブを記録する度胸満点の右腕が応えた。

11日から宮崎キャンプに合流する方向。2年連続最下位に沈んだチームの起爆剤となる「戦力」が、メジャーから戻ってきた(金額は推定)。