大型ルーキーが、マッチョな体を作り上げる。巨人ドラフト5位秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が、初めて1軍の練習に合流した。

まだ肌寒い午前8時過ぎ。2軍が使用するひむか球場から野球道具を両手一杯に抱えて1軍行きのバスに乗り込んだ。やや緊張した面持ちでナインの輪に入った売り出し中の身長2メートルは、約50メートルの距離からでも一瞬で誰か分かるほど大きく、目立っていた。同じ三塁手の岡本和とペアを組み、キャッチボール。球界を代表する大砲と貴重な時間を共有した。

結果で1軍の権利を勝ち取った。紅白戦2試合で7打数5安打1盗塁。それでも「自分の中ではまだまだ。浮かれず、謙虚に。一番下なので、はい上がれるようにレベルアップしていきます」と現状に満足している様子はない。

さらなるパワーアップを目指し、日本選手権9連覇のボディービルダー鈴木雅氏(40)の教えを吸収する。「ウエートトレーニングの仕方や力の入れ具合を教わった。これからも聞いて自分のものにしていきたい。今は(体重が)93キロから95キロくらいなので、100キロ以上はいきたい」。高校時代に行っていた1時間のウエートトレーニングの質向上と、毎日の8時間睡眠。バランスのいい生活から体重増を掲げた。エックス線で見ると、現状の2メートルからまだ成長する余地があるという18歳。規格外の体を誇る秋広に体のプロの教えが組み合わされば、どんな選手になっていくのか。まだまだ底が知れない。【小早川宗一郎】

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