江本-野村の南海バッテリーが、かつての本拠地跡で復活した。

球界を代表する名捕手、名監督で昨年2月11日に亡くなった野村克也氏の偉業をしのぶイベント「おかえり! ノムさん 大阪球場(なんばパークス)に。」が14日、大阪市浪速区のなんばパークスで行われた。

野村氏が現役時代に愛用したキャッチャーミットなどの記念品を、南海の本拠地・大阪球場の跡地に建てられた「なんばパークス」内の「南海ホークスメモリアルギャラリー」で公開展示するイベント。その初日を記念して、野村氏の“大阪球場復帰”に尽力した元南海の江本孟紀氏(野球評論家)と野村氏の愛息で楽天コーチの克則氏の長男・忠克さん(19)がバッテリーを組んでの始球式が行われた。

なんばパークス2階のキャニオンストリートにあるメモリアルホームベースを使用。かつて大阪球場にあった物と同位置のマウンドに江本氏が立ち、忠克さんは祖父が守ったホームと同位置のベース後方に陣取った。忠克さんは、江本氏の練習球は見事に受けたものの、本番はあまりの球のキレ? に後逸。苦笑で始球式を終えたが「同じ場所に座って、祖父を感じることができました」としみじみと亡き野村氏を思い起こした。

日大外野手で祖父、父と同様に白球を追う忠克さんは「いずれは、祖父を超える選手になりたいです」と力強く宣言。江本氏からは「すぐ超えられるわ。あんまりたいした成績やないし」とジョークで“野村克也超え”に背中を押されていた。